2035年には約79万人の人手不足が懸念されている介護分野は、外国人労働者の雇用に注目が集まっています。
弊社にも多くの事業者様からお問い合わせを頂戴しており、優秀な外国人介護人材をスピーディーにご紹介し、貴社に定着するためのサポートを実施しています。
そこで本コラムでは、採用した外国人材が定着し、長く働き続けてもらうためにおすすめの3つのステップをご紹介します。
① 信頼できる人材派遣会社を選ぶ
② 面接でのコミュニケーションの質をあげる
③ 採用した外国人労働者の支援体制を整える
ぜひ参考にしていただき、今後の人事にお役立てください。
① 信頼できる人材派遣会社を選ぶ
「そんなの当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんね。でも、数多くの人材派遣会社が存在する中で、どの会社を選べば良いのか迷う事業者様も多いのではないでしょうか。
外国人材派遣会社は貴社に合った労働者をご紹介することはもちろんですが、雇用が決まった後のサポートでも重要な役割を担います。ですから、信頼できる人材会社の選定には、必要な資格を持っているかということは大前提として、さらに下記2点をポイントに選んでください。
・事業者様のニーズに沿う提案力があるか
・安心できるサポート体制が整っているか
事業者様のニーズに沿う提案力があるか
外国人材の採用にあたり、単に求人数を満たすだけでは信頼できる人材派遣会社とは言えません。信頼できる人材派遣会社は、事業者様の具体的なニーズ(希望する職種、国籍や日本語レベルなど)や現状を把握した上で、最適な人材をご提案します。
ですから、貴社の要望に応えようという意欲を担当コーディネーターから感じるか、そのために必要なヒアリングがされているかにも注視してください。
介護職は単純労働ではなく、コミュニケーション能力や専門的な技術を必要とする職種なので、介護業界に知見があるかもポイントです。
安心できるサポート体制が整っているか
信頼できる人材派遣会社は、事業者様の負担を軽減し、安心して外国人材を採用するために必要なサポート体制を整えています。
弊社の場合、ご紹介料の範囲内で以下のサポートをさせていただきます。
・就労ビザの取得、更新のサポート
・日本語・日本のマナー研修
・早期離職防止のための定着サポート
自社のリソースでできること、人材サービス会社に任せたいことを明確にして、貴社に必要なサポート体制があるかどうか確認されると良いでしょう。
パートナーとして信頼できる外国人材派遣会社と出会い、外国人材を紹介してもらったら、次は面接です。実は面接にも、気を付けるだけで定着採用につながるポイントがありますよ。
② 面接でのコミュニケーションの質をあげる
面接で好印象を与えることができれば「この事業所で働きたい!」という労働者の意欲が沸き、優秀な人材の獲得に近づきます。
現在は外国人材環境も「売り手市場」だという意識を持って、数ある中から選んでもらうという気持ちで接していただくことが得策です。
では、面接相手に好印象を与え、選んでもらうためにはどのようにしたら良いのか、優秀な外国人材の獲得に有効な方法を、2つお伝えします。
採用する側の姿勢として、感謝を伝える
面接時に感謝を伝える事業者様は、意外と少ないです。
外国人材は複数の施設で面接を受けている場合もありますので、まずは面接に来てくれた事に感謝をしていると伝え、第一印象をプラスではじめましょう。
また、面接後の返事は「〇日までにお答えします」と期日も伝え、迅速に行います。不安やストレスを与えないやり取りで、外国人材の信頼を雇用前に獲得することができますよ。
コミュニケーションをしっかりとって採用をする
面接時のコミュニケーションの質にも気を配ってみてください。
採用後のトラブルで多いのが、配属先の問題です。介護事業では複数施設の運営をされている事業者様も多く、面接で説明した配属先と異なる事業所への配属は、トラブルや早期離職の原因になることも。
面接の場で、しっかりとお互いの要望や希望をすり合わせておき、採用後のトラブルを回避する工夫も必要です。
また、コミュニケーションの一つとして、面接時に外国人労働者に対して「キャリアパス」を提示することも有効です。ぜひこちらの記事もご参照ください。
③ 採用した外国人労働者の支援体制を整える
外国人でも、日本人と同じように将来現場のリーダーとなって活躍し、後輩の指導やまとめ役もできる人材に成長して欲しいものですよね。リーダーとなる外国人材は、新たな外国人材を雇用した際に彼らの目標となり、後輩の成長に良い刺激を与えます。
そのような好循環を生み出すために、次の3つの支援体制をご検討ください。
・職場での定着支援
・生活基盤を整える支援
・地域社会になじむ支援
職場での定着支援
日本人職員の協力を得るためにも、外国人介護職員を受け入れる目的を、事業所でしっかりと共有しましょう。場合によっては、受け入れる前に日本人職員に対してオリエンテーションを行うことも必要です。
仕事のルールは国によって異なるということを理解してもらうため、
・挨拶や言葉遣い
・時間を守ることの重要性
・「報・連・相」
・職員や利用者様への接し方
など、日本の職場の基本的なルールをしっかりと教えてあげましょう。
外国人労働者は日本人とは異なり、忖度は通じません。「言わなくてもわかるだろう」「雰囲気を察してくれるだろう」という考えは禁物。言葉にして伝え、理解したかどうかを確認することがとても大切です。
基本的な事ですが、この相互理解が外国人材にとっては安心感につながり、職場への定着の第一歩となります。
生活基盤を整える支援
外国人の場合、住む家を契約するだけでもひと苦労です。例えば、寮を用意したり、生活必需品をそろえるための買い物のサポートや、公的機関の手続きへ同行して手伝うなどは大変喜ばれる支援です。トイレ・風呂の使い方、洗濯の仕方、ゴミの出し方のルールなど、日本の習慣に慣れるための指導やアドバイスも、外国人労働者の安心感につながります。
生活面での心配事を無くし、仕事をするための基盤を整えて早く仕事に慣れてもらうことは、事業者様にとっても良いことですよね。
地域社会になじむ支援
事業所周辺地域との関係づくりも、外国人材の定着のために取り組んでいただきたい支援です。
事業所では、地域との関係づくりのため、イベントに近隣住民を招いたり、地域の行事に職員が参加したりすることもあるかと存じます。そういった機会を活用し、外国人職員が地域に馴染み、地域住民と積極的な交流ができる機会を設けましょう。
人と人との繋がりは、母国を離れて働きに来ている外国人労働者の、心の支えにもなるのです。
まとめ
介護職は一長一短では習得できない専門的な知識と、高いコミュニケーションスキルを要求される仕事です。だからこそ、採用した優秀な外国人材に定着してもらい、しっかりと育成することが、施設全体のサービス品質の底上げになります。
外国人労働者は言葉や文化の違いがあり、受け入れる側として戸惑う事もあるかと存じますが、日本で働くことに強い意欲をもった人材ばかりなので、ぜひ前向きに採用をご検討ください。
弊社では、東京都内、神奈川、埼玉、千葉、群馬等の関東圏や大阪を主としていますが、全国の求人を取り扱っております。弊社のコーディネーターが採用から定着まで支援いたしますので、ご不明な点がありましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。