外国人社員に特化した福利厚生とは?3社の事例をご紹介します

近年、グローバル化の進展に伴い、日本国内でも外国人社員の採用が急増しています。このような状況下で、企業が外国人社員の定着やパフォーマンス向上を図る目的で、外国人社員に特化した福利厚生を導入しているケースがあります。

 

特に、来日してから日が浅い場合は、日本の文化や習慣に馴染むまでに時間がかかるので、職場や日常生活でのサポート体制は不可欠です。

 

今回は、外国人の採用や福利厚生の導入を検討されている皆様に、3社の取り組みをご紹介いたします。

今すぐにでも導入できる要素もありますので、ぜひ自社の取り組みのヒントにしていただけますと幸いです。

 

カシオ計算機株式会社の母国帰国休暇制度

カシオ計算機株式会社では、入社3年以上の外国人社員に対して、母国へ帰国するための制度「母国帰国休暇」を導入しています。この制度以前は、外国人社員は通常の有給休暇を利用していたので、制度化することでより帰国しやすくなったそうです。

 

数年に1回は母国の家族や友人と会うことができ、精神的な安定を得られると同時に、次の休暇は長期就労のモチベーションにもなりますね。

 

カシオ計算機株式会社は、グローバル化を促進することを目的に2012年より外国人留学生を積極的に採用しています。社食のメニューに英語や、宗教上の食事制限に配慮した表記を追記、イスラム教徒の社員のためにお祈りの部屋を設置するなど、宗教的なニーズにも配慮されるようになったそうです。

 

医療法人桜十字グループの外国人材向け福利厚生

熊本を中心とした医療法人・桜十字グループでは、将来の人材確保として2016年にフィリピンに日本語学校を設立し、外国人材の受け入れを積極的に行っています。

 

受け入れた外国人は、介護、医療福祉施設給食製造、ビルクリーニングなどの業務に就き、徒歩圏内にある個室と共有キッチンを備えた外国人材専用の寮から通勤できます。

 

福利厚生は、仕事面と生活面の両方で充実しており、仕事面では、必要な資格取得やキャリアアップを支援する勉強会や、日本語クラスを開催。生活面では、前述の安心して住める環境に加え、定期的なスポーツ観戦やイルカウォッチングなど、リフレッシュできる交流の機会を提供しています。

 

これらのサポートは、仕事と生活にメリハリがつく、日本語の上達で業務スピードも向上するなど好評とのこと。

日本で大切にされ、生き生きと働くロールモデルの存在は、日本で働きたいと考えている母国の若者にも良い影響を与え、今後の人材確保に寄与することでしょう。

 

本多機工株式会社の「のれん分け」制度

本多機工株式会社は、福岡県で産業用特殊ポンプを製造する老舗企業です。産業用ポンプは、過酷な環境で性能を発揮するため、日本国内はもとより、世界からの需要もありアジアを中心に60カ国と取引をしています。

 

本多機工株式会社は成長市場であるアジアに着目し、グローバル展開の一環として2008年に外国人留学生を採用。将来的には母国で起業できるよう「のれん分け」制度を導入しました。外国人社員の独立を積極的に支援することで、海外展開の事業パートナーを育成しているのです。

 

その結果、海外での代理店網の構築、新規顧客の獲得、海外の売上比率の増加に成功しています。

海外市場を拡大するという企業のビジョンに合わせた、外国人採用の成功例として見習うべき事例といえるでしょう。

 

まとめ 

今回ご紹介した事例は、外国人社員に特化した福利厚生や制度です。企業の将来的なビジョンに外国人社員が不可欠であるならば、1日でも早く外国人社員の採用、魅力的な福利厚生をご検討ください。

 

私達は、外国人採用のプロとして、採用準備の段階からサポートいたします。ぜひお気軽にご相談いただければと存じます。

 

なお、具体的なサポート内容については、下記の記事をご覧ください。

「外国人人材紹介会社」が提供する5つのサービスと3つの利用メリット

【本記事の情報引用元】

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