大手企業の成功事例から学ぶ外国人材採用と育成の秘訣

人手不足やグローバル化への対応策として、外国人材の採用にますます注目が集まっています。実際に、多くの企業が外国人材の積極的な採用に成功し、業績の向上に繋げてきました。

 

本コラムでは、外国人採用に成功している味の素株式会社、株式会社ファミリーマート、株式会社メルカリの3社の成功事例をご紹介します。

 

この3社がどのようにして優秀な外国人材を惹きつけ、活躍させているのか?

 

外国人採用に成功している大手企業が行っている実践的な方法から、採用や育成プログラムへのヒントを得て、貴社の業績アップに繋げてください。

 

味の素株式会社の事例:成長段階に応じた育成プログラム

10年平均成長率が純利益で7.53%と成長し続けている味の素株式会社。同社では外国人材を含む全社員の成長を促すため、社員の成長段階に合わせた体系的な育成プログラムを導入しています。

 

この育成プログラムでは、気づき⇒充実⇒さらなるステップアップ、という3段階が設けられており、それぞれの段階に適した学びを提供していることが特徴です。

 

「気づき」の段階
新人研修やキャリア開発支援などを通じて、階層や年次ごとに必要なスキルと役割を学び、ビジネスの基盤を構築します。

 

「充実」の段階
自己啓発(語学研修・ビジネススクール)やマネジメント能力(コーチング・チームを生かす思考力・対人力)の研修プログラムを提供。社員がさらに力を磨く選択型のプログラムも用意しています。

 

「さらなるステップアップ」の段階
選抜リーダー研修やグローバルリーダー研修などを通じて、より高い視座と広い視野を持つリーダーを育成する段階。社員の自律的なキャリア開発の支援にも力をいれています。

 

また、年に1度、キャリアデベロップメントプラン(CDP)を作成し、上司とキャリア開発フォロー面談を実施。公募制度による人事異動も推進して、社員のステップアップを支援しています。

(出典:味の素株式会社 ホームページ:https://www.ajinomoto.co.jp/company/jp/recruit/

 

同社の事例は、外国人材を含む全社員に対しての育成プログラム導入と、キャリア開発への積極的な支援が、企業の成長に貢献していることを示しています。

 

また、上司による社員との定期的な面談や研修を通じて、リーダーシップの育成や各々のスキル向上を促進していることも参考にすべき点です。

 

下記のコラムでもご紹介しましたが、外国人材にとって、自身のキャリア形成は非常に大きなポイントです。キャリアプランを明確に示すことで、長期的な雇用関係を築くことができますよ。

 

外国人採用ミスマッチの原因“キャリアプラン”の明確化と面接での伝え方
https://aglobalharmony.info/interviewcareervision/

 

社員全員のスキルアップを支援する企業風土を築く上で、国籍の垣根を越えたキャリア開発とフォロー体制がいかに重要かを示す成功事例と言えるでしょう。

 

株式会社ファミリーマートの事例:外国人材にやさしい企業文化

株式会社ファミリーマートは、外国人材にやさしい企業であることをアピールした採用活動で、人材の獲得に成功している好事例です。

 

同社では、外国人材の採用を推進するために、外国人材にとってわかりやすい募集ページや魅力的なサポート内容を準備。外国人採用にやさしい企業であることをPRしています。

 

また、次のような独自の資格制度と研修カリキュラムを整備しています。

 

資格制度

簡単な仕事から徐々にプロフェッショナルな仕事へと、段階的にステップアップしていく外国人にも理解しやすい資格制度を導入。
資格を習得すると認定証が進呈され、名札も資格ごとに変わるので、目標を持って楽しみながらスキルアップできる仕組みを提供しています。

 

研修プログラム

店舗を運営する上で重要な項目に特化した「外国籍スタッフ向け講習会」を開催。
例えば基礎研修では、日本の「おもてなし文化」・「お詫び文化」を学ぶ場を提供するなど、きめ細やかな社員教育をしています。

(出典:株式会社ファミリーマート ホームページ:https://staff.family.co.jp/cofm/recruit/type/foreigner.html

 

同社の充実した研修制度は、日本でのアルバイトが初めての人や、日本語や日本の文化を学びたいという、幅広い層の外国人材の獲得に繋がっています。

 

貴社でも、外国人材にとってわかりやすい採用案内(多言語対応のホームページやパンフレット等)を準備するのがおすすめです。さらに、彼らが安心して働くための研修制度の用意があれば、しっかりとPRして人材を獲得しましょう。

 

株式会社メルカリの事例:採用戦略と手厚い語学サポート

株式会社メルカリは、外国人材の採用とサポートに積極的に取り組んでいる企業の一つです。2018年には、新卒エンジニアの約9割が外国人となり、以前はほとんど日本人だった社内のエンジニアチームが急速にグローバル化しました。

 

早い段階から外国人採用に力を入れてきた同社は、日本において外国人採用に積極的な企業の一つと言えます。

 

同社の採用活動はユニークです。インターンシップや内定後からのサポートを通じて、入社前からスキルアップできる環境を提供しています。

 

また、世界50カ国以上の多様なバックグラウンドを持つ社員を有する同社での、言語学習のサポート体制も大変参考になるでしょう。

 

そこで、ここでは株式会社メルカリの

・インターンシップ制度
・内定者のサポート
・言語学習のサポート

についてご紹介します。

 

・インターンシップ制度

同社では、国内外からのインターン生を積極的に受け入れ、実践的な業務に携わる機会を提供することで、スキルアップを支援しながら優秀な人材の獲得に繋げています。

 

・内定者のサポート

内定者に対しては、入社前のスキルアップを推奨し、認められると入社時の給与がアップする「再オファー」制度を導入。新入社員へ期待を伝え、成長意欲を促進しています。

 

・言語学習のサポート

社員が円滑に業務に取り組めるように、言語学習のサポートにも力を入れています。日本語話者も英語話者も、お互いの言語を学び合い、各々のバックグラウンドを尊重し合う企業文化を醸成していることも学ぶべき点です。

 

具体的には、日本語・英語、それぞれの学習プログラムを提供。さらに、通訳・翻訳チームによるサポート体制も構築。
社員一人一人が自分のペースで言語を学びながら、業務においても充実したコミュニケーションがとれるようにサポートしています。

(出典:株式会社メルカリ ホームページ:https://careers.mercari.com/

 

同社の事例からは、インターンシップ活用や入社前のサポート、言語学習支援の重要性がわかります。特に、同社が実践している“お互いの言語を学び合う学習のサポート”は非常に参考になりますね。

 

まとめ

外国人材の採用と育成は、企業の競争力を高める重要な要素です。

 

本コラムで紹介した3社の成功事例に共通するポイントとして、外国人材が安心して成長できる環境の提供や入社前後のサポート、長期的なキャリア開発支援があげられます。

 

これらの事例は、外国人材が安心して成長できる環境を提供することの重要性を示しています。貴社でも、これらの取り組みを参考にして、外国人材の活躍を促進し、企業の成長につなげてください。

 

外国人材採用に関するご相談や、会社としてどのようなサポートの提供が良いのか等、ご質問がございましたら、ぜひお問い合わせください。

 

弊社のサポート内容は下記コラムでもご紹介しています。ぜひ併せてお読みください。

「外国人人材紹介会社」が提供する5つのサービスと3つの利用メリットhttps://aglobalharmony.info/gaikokujin-jinzaishoukai-5tservice-to-3tmerit/

雇用でお悩みの企業様へ

人材不足はさらに激化します。外国人採用をスタートさせましょう!

労働力不足を解決する場合にも、優秀な人材を獲得したい場合にも、外国人採用は非常に有意義な選択肢です。初めての場合でも、私たちがサポートしますので、ご安心ください。

外国人採用について