採用担当者が理解しておきたい“国民性による認識のギャップ”とは?インドネシア、ミャンマー、ネパール編

前回は、「採用担当者が理解しておきたい“国民性による認識のギャップ”とは?中国、ベトナム編」というテーマで、採用時に特に注意が必要なポイント3つと、中国、ベトナムの事例をお届けいたしました。

 

採用時に特に注意が必要なポイントは、文化的な違いへの理解、言葉の壁、孤立感の3つでしたね。これらは、自分が「急に外国で働くことになった」と考えると、自分の心配事として捉えられますが、自社の採用活動となると忘れられがちです。

 

コラムをお読みいただいた方から、「とても役に立ちました」、「外国人採用については、まだまだ改善できることがあるとわかりました」と、ご好評いただきました。

 

そこで今回は、令和4年(2022年)10月末現在の外国人雇用状況の届出実績より、外国人雇用の対前年増加率の高い、インドネシア(77,889人、前年比47.5%増)、ミャンマー(47,498人、同37.7%増)、ネパール(118,196人、同20.3%増)の3カ国をピックアップいたしました。

 

特に、ミャンマーとネパールは、弊社でも中国、ベトナムと共にご紹介が増えている国です。スタッフからの鮮度の高い情報を、ぜひ参考にしてください。

 

それでは、採用担当者が理解しておきたい“国民性による認識のギャップ”を、国別に解説いたします。

インドネシア人を採用するときの注意点

インドネシアは、約18,000もの大小の島々で構成される国で、国土面積は日本の約5倍。人口は2021年に2.7億人を突破し、インド、中国、アメリカに次いで世界第4位です。島ごとに異なる文化や言語があるなど、国民性は多様です。

 

そのため、社交的かつ友好的な国民性で、お互いの文化を尊重しながら他人とのコミュニケーションを楽しみ、多様性を受け入れやすい傾向にあります。また、家族は非常に重要な存在で、多くの方が家族との絆を大切にし、家族との時間やサポートを優先します。

 

これらを踏まえて、採用時に注意すべきポイントを見ていきましょう。

 

宗教と伝統の尊重

 

インドネシアは、多様な宗教と文化が共存する国です。国民の約9割がイスラム教ですが、他にヒンドゥー教、キリスト教、仏教、儒教も国教とされています。従業員を採用するときは、宗教的な信念や文化的な伝統を尊重することが重要です。宗教的な祝日や儀式があることを理解し、柔軟なスケジュール調整を行えるようにしましょう。また、イスラム教徒の場合、断食月のラマダンに対する配慮も大切です。

 

社交性と人間関係

 

インドネシア人は一般的に社交的で友好的です。職場内でのより良い人間関係を築くことが重要なので、チームビルディングや社内イベントを通じてコミュニケーションの場を設けましょう。上司や同僚との良好な関係が、業務遂行にもプラスの影響を与え、長く働き続ける動機にもなります。

 

家族の重要性

 

インドネシア文化では家族が中心であり、個人にとって家族の幸福がとても重要です。従業員が家族との時間を持てるよう休暇制度を工夫したり、福祉厚生で家族にもサポートをしたりすると、とても喜ばれます。

 

また、家族との関係が労働者のモチベーションに影響を与えるため、配偶者や子供への福祉プログラムなど、親身になって会社への帰属的意識を持ってもらうことも離職率低下に効果的です。

 

 

ミャンマー人を採用するときの注意点

ミャンマーは、人口5,400万人と日本の半分ほどですが、100以上もの少数民族のいる多民族国家です。そのため、インドネシアと同様に宗教や文化の多様性を理解し、尊重する必要があります。

 

学校教育では大学進学の競争が激しいため、英語の習得率は高く、ビジネス面で日本語を学習する人が年々増加しています。また仏教徒が国民の9割を占める、年長者や上司を敬い尊敬語があるなど、日本との共通点も。その一方で、髭を好む男性も多く面接でも気にせず伸ばしている、日本の“就業時間の10〜15分前には出社する”というカルチャーは無いなど、明らかに違う点もあります。

 

ミャンマー人とのコニュミケーションを円滑にするために、採用するときのポイントを解説します。

 

間接的なコミュニケーションを好む

 

一般的に、直接的な要求や指示よりも、間接的なコミュニケーションを好みます。そのため、リラックスできる場所で対話の機会をとって、その中から質問や意見、提案を引き出すよう配慮をしましょう。感謝を伝えたり、困っていることを聞いたりして、じっくり話を聞いて共感することで信頼関係が築けます。

 

家族の重要性

 

年長者を敬う国民性から、家族をとても大切にします。仕事をすることで、家族の期待に応えることができるとも考えているので、仕事に貢献できる環境を提供し、成長しているという実感を得られるようにしましょう。また、家族との時間が幸福度にも影響するので、家族に関心を寄せたり、サポートしたりすることも有効です。

 

信仰と宗教、歴史への配慮

 

ミャンマーでは仏教が9割を占めるため、宗教的な祝日や儀式は日本人にも理解はしやすいです。ただし、信仰心は一般的な日本人よりも強いので、採用時の労働条件や職場でのスケジュール調整など、宗教的な要望を事前に確認しておくとよいでしょう。

 

歴史的にはイギリスや日本の統治を受けるなど複雑な背景があること、現在も政情は不安定なことから、政治的なトピックスについては慎重な配慮が必要なことは覚えておいてください。

 

ネパール人を採用するときの注意点

ネパールと日本は、非常に友好的な関係にあることもあり、ネパール人にとって日本の教育や労働環境は魅力的で、興味関心が高いといえます。実際に、研究者や学生の留学者、就業を目的とした移住者は増えていて、日本での生活に適応しようという意欲もあります。

 

国民性は友好的で温和、隣人やコミュニティで互いに支え合う文化があります。社会的にはカースト制度と呼ばれる身分制度の階層構造が、差別撤廃後も残り生活の格差が大きいという問題を抱えています。

 

こういった背景も踏まえて、ネパール人採用のポイントをお伝えします。

 

友好的なコミュニケーション

 

ネパール人は一般的に、フレンドリーでコミュニケーションが好きです。性格も穏やかで、感情表現は控え目なことが尊重されるため、自分を抑えてしまいます。一緒に働く上で、意見や気持ちを聞くためには、オープンなコミュニケーション環境を提供し、自由な発言をしやすい工夫を心掛けましょう。

 

家族と社会的サポート

 

ネパール文化では、インドネシアやミャンマーと同様に家族をとても大切にします。仕事が家庭不和や体調不良の原因になる日本と違い、ネパールでは「仕事より家族が大事」は主流で、家族中心の価値観といってもいいくらい、家族の幸福が重視されます。ただし、家族になる前の同棲は厳しく禁じられているので、単身者には単身向けの物件を用意します。

 

また先述の通り、相互に支え合う文化があるため、非常に協力的であると同時に社会的なサポートも求められます。職場での仕事だけでなく、生活面や家族に困っていることはないか、サポートできることを積極的に伝え提供しましょう。

 

伝統と文化への尊重

 

ネパールには多くの伝統や文化が存在します。これらに対する尊重と理解を示し、伝統的な行事や習慣を受け入れるためには、採用時に特別な希望が無いかを確認し入社後のトラブルを減らしましょう。

 

また商習慣では、ドライバーや医者など特定の仕事を除くと、ネパールには夜勤の仕事はほとんどないので、採用時の説明はとても大事です。残業、夜勤のあるシフト制の勤務体系は、慣れるまでに時間が必要なことを、職場のみんなで理解するようにしてください。

 

まとめ

 

いかがでしたでしょうか。

インドネシア人、ミャンマー人、ネパール人、似ている部分もありますが、少しずつ違います。この3か国は、今後も外国人採用市場で増加していくことは確実です。

 

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